想う壷13@梅田Shangri-La

APOGEE大好き、bonlifeです。昨日は待望のライヴ。メガネ女子ライヴジャンキー代表の土井コマキ主催イベント、「想う壷」に行ってきました。APOGEEsleepy.abという絶妙なチョイスの2バンド。ナイス土井コマキ
開演時間。シャンデリア煌びやかなシャングリラのスクリーンにはイメージ映像。詩の朗読。そして…。幕が開くと、電飾に彩られたステージ。一瞬の無音の後、唐突に降ってくるシンセサイザーサウンド。美し過ぎて少し悲しい。そんな「流星」。続いて「GIRAFFE」。張り詰めたギターサウンドで始まるイントロ。ベース、ドラム、鍵盤と徐々に厚みを増して。キレのあるギターリフを弾きながらの永野ヴォーカル。今日の永野はかなり好調っぽい。その後、聴き慣れないイントロ。何だろう、これ、って新曲じゃないの!今までのどの曲とも似てないけど、それでもAPOGEEらしい洗練されているサウンドの中に小さな棘が見え隠れする不思議な曲。
大城が操るニョロニョロしたシンセサウンドとゆにちゃんが弾くカッカッとした鍵盤音。余裕を感じさせる曲、「DEAD HEAT」。続いてシンセ全開の「Reflection」。やり過ぎなくらいにブッといシンセ音が前面に出てきてすごく気持ち良い。いわゆるCメロ後半のシンセストリングスで鳥肌。その後、意外にも意外にも「Grayman」。卵型シェイカーを片手に透明な歌声を響かせる永野。ベース内垣のハンドクラップ、そしてシンバル叩き。曲の終わりに向けて加速度的に盛り上がる異様な熱気がこもった曲。正直、ここで終わるかと思いました…。
その後、相変わらず、サウンドとは不釣合いなアットホームぐだぐだMC。こういうギャップがファンにはたまらない。仕切りなおしてシングル連打。「夜間飛行」。言葉なく始まるサビ。サウンドで見せる夜の空。永野の声が曲に乗って自由に羽ばたく。続いて「ゴースト・ソング」。APOGEEを代表する奇妙で力強く、スタイリッシュで以下略な曲。グルーヴィーな内垣ベースの上で遊ぶようなシンセサウンド。サビでは全員全力でユニゾン。不思議世界。続いて「Route Another」。単調なギターリフのイントロにメロディアスなベース。そしてやっぱりシンセ、シンセ。ほとんど歌詞がないサウンドで聞かせる曲。メンバーがすごく楽しそう。
MCをはさんでリリースしたばかりの「Just a Seeker's Song」。奇天烈なPVのイメージが強過ぎて、ちょっと心配でしたが、ライヴで聴くとPVは全く頭を過ぎりませんでした。APOGEEって結構ライヴバンド。そして、大城が神に見える「Mother, I Love You」。空気が澄み渡って光が溢れたところで「Program」。ジンワリと沁み込んでくる音。ギター轟音で終わるのがたまらなく良い。

  1. 流星
  2. GIRAFFE
  3. 新曲
  4. DEAD HEAT
  5. Reflection
  6. Grayman
  7. 夜間飛行
  8. ゴースト・ソング
  9. Route Another
  10. Just a Seeker's Song
  11. Mother, I Love You
  12. Program

すごくドラマティックなライヴでした…。そりゃあ、永野がパーカ着てたり、脱いだらタンクトップだったことや、内垣がスーツ着てなかったりしたのはちょっと違和感がありましたが、そんなの関係ないっ!id:tfev0220さんが指摘しているように、サウンドが割れちゃってちょっともったいないなぁ、って気がしないでもない感じでしたが、今までに比べたら遥かにナイスっ!間野ドラムのバスドラがひどく詰まる瞬間があったり、珍しく永野が意外なところでギターをミスったりしてましたが、全く気にならないっ!なんだかんだで久しぶりに「やっぱりAPOGEE最高!!」って思えました。心の底から。id:shiho-goさんのハシャイだライヴレポに納得です。
続いて、2バンド目はsleepy.ab。ひんやりとした手触りの音。さまざまに表情を変えるギターサウンド。ノイズィーな轟音を奏でたり、オルガンのようにやわらかく響かせたり、水が滴る音のように透明だったり。時に攻撃的で、特に優しく。山内って人は本当に不思議な空気を作り出します。音を真似することが出来る人はいても、あの空気は出せない。そして独特なリズムを刻むドラムに阿吽の呼吸で応えるベース。成山のやわらかい声が乗って完成するsleepy.abの世界。
ただ、どうしてもPaperBagLunchboxを思い出しちゃって、世界に没頭できなかったです…。以前、MINAMI WHEELの会場で、PBLのドラムのどいっちゃんがsleepy.abのドラムがすごく良い!って言ってたんですが、なんとなく似てるし。成山ヴォーカルも、PBLふゆきくんの今にも泣き出しそうな感情剥き出しのヴォーカルと比べると大人しく見えちゃったり。あぁ、sleepy.abは、出会う順番が違ったらきっともっと好きになれてたんだろうな、とか思ったり思わなかったりしちゃったのでした。
そうそう、終演後、ライヴジャンキーAPOGEEファン友達のはにさんから結婚祝いとしてigrekplusのお菓子をもらっちゃいましたよ!ありがとです。後、久しぶりに赤林檎さんにも会いました。8月5日の永野シェイクハンズ@梅田NU茶屋町の券が余っていたそうで、CD買ったのに券をもらえなかったはにさんにプレゼント。私が真ん中に入ることで、券が上手いこと渡るべき人のところに渡って、ちょっと良い気分になりましたとさ。(ちなみに赤林檎さんは邦楽ファンの夏フェス王道の例のアレに行くそうな。羨。)
p.s. イベント中の詩の朗読は土井コマキベベチオの早瀬くんだったみたいですね。なかなか良い声でした。