クラウドの衝撃
bonlifeです。クラウド・コンピューティングについて本気で勉強しなきゃいけない立場になってしまったので、ベタなこの本を読んでみました。Googleの社員もIBMのコンサルもオススメしてた本。
- 作者: 野村総合研究所城田真琴
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/02/06
- メディア: 単行本
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クラウドの特徴、クラウドを支える技術、企業でのクラウド活用、利用する上での注意点(セキュリティ、法制面など)などがコンパクトによくまとまっていますね。クラウド・コンピューティングについて扱った本の中で一番読みやすかったです。今まさにクラウドを活用をしようとしてぶつかってる壁がそのまま書かれていて、もっと早く読んでおけば良かったな、と思いました。
コア・コンテキスト分析をして、コア以外の部分は積極的にSaaSとかPaaSを活用したら良いじゃない、みたいなことが書かれてますが、何が自社のコア業務なのかって案外難しいですよね。変なことやってる業務の担当者は必ずその独自性が強みだと思ってるので、自分たちの業務プロセスに合うようにシステムをカスタマイズさせようとするでしょうし。ERPでアドオン開発しまくってしまった弊社ではSaaSの活用は進まなそう…。ま、今はそんなことに悩む以前に、どこにデータがあるか分からないというセキュリティの壁を乗り越えないといけないわけですが。銀行とタンス預金のアナロジーでクラウドと自社保有を語るのは簡単ですが、それだけじゃちょっと弱過ぎるよなぁ。もっと論理的で具体的な安心材料が必要ですね。