虹の女神

音楽を聴く時間が足りなくなってきたので、通勤中も音楽を聴くことにしたbonlifeです。Etymotic ResearchのER-6iを買っちゃいました。soundhouse、注文翌日に届いて感激!ということで、昨日、公開初日の「虹の女神」をレイトショーで観てきました。TOHOシネマズなんばで観てきたんですが、なんだかちょっとゴージャスな感じでしたよ。ネットで予約できるし、発券もスムーズ。
虹の女神」、一言で表現すると「透き通る映画」でした。良くも悪くも桜井亜美原作らしい作品。あまりにも分かりいやすいイージーなストーリー。ひねり、難解な展開、派手さを求める人には向かないですね。(岩井俊二プロデュースってところが気になって観た人の半分ぐらいはガッカリしそうな気がしました。)後、「SWING GIRLS」や「のだめカンタービレ」での上野樹里ちゃんの元気ハツラツぅな演技に惹かれてこの映画を観るとガッカリしてしまうかもしれないのでご注意あれ。私は期待し過ぎないで素直な気持ちで観たので、かなり楽しめました。男bonlifeは涙を流しましたよ。(まぁ、結構涙頻度高いんですけどね…。)上野樹里、恐るべしです。
予想してたよりリズミカルなテンポで進んでいくストーリー。いきなり核となる「死」の部分から始まり、ストーリーは過去から現在に向かっていきます。そのため、「死」の微かな香りが作品全体に漂ってます。「死」を知ってしまった観客は甘酸っぱい学生時代を追いかけていてもどこかでいつか(というよりすぐに)訪れる「死」を意識してしまいます…。ところどころコミカルなシーンもあったりするのですが、その後に控えている悲劇をついどこかで意識してしまうんですよね。で、キーとなる劇中劇「THE END OF THE WORLD」での「死」が現実世界に繋がって。最終章でのありがちなエンディングに涙するわけです。スーッと透き通った涙が流れちゃいます。って書くとすごく薄っぺらいですね(笑)。実際には学生時代の描写が瑞々しくてドキドキしちゃう仕上がりなんですけど、上手く表現できないなぁ。
特に良かったのはやっぱり上野樹里ちゃん。しなやかです。演技が過剰じゃなくてサラッと観れましたよ。わざとらしさがない自然な演技。目が良いですね。透き通る目線。後は…番宣でTV出演している時、市原隼人があまりにもヤンキーっぽかったので「演技大丈夫かよ…。」と心配だったのですが、ダメ男を上手いこと演じてました。やるじゃないの。佐々木蔵之介演じる樋口の飄々としたところがピリリと効いてました。蒼井優ちゃんはもう何やっても良いですよね。眩しかったです。
とまぁ、なんだかんだですごく良い映画です。邦画好き(notマニア)にはオススメできる映画です。後悔のない人生なんてないだろうと思いますが、もう少し素直に毎日を生きたいなぁ、と思いました。皆さんも是非サラサラとした涙を流してくださいませ。(ファンの方には悪いですが、種ともこのエンディングテーマはどうだったんでしょう。なんかもうちょっと他にあったんじゃないかな、とか思ってしまったのは秘密です。)