Googleを支える技術

このゲームをやってて遅刻しそうになったbonlifeです。(5面まではクリアできるけど…。) 最近、仕事でGoogleについて調べることが多くなってきたので、基本を押さえておくためにこの本を読んでみました。

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

とーっても勉強になりましたよ。Map、Reduceとかちょっと理解し辛い部分もありましたが、雰囲気は掴めたかな。
個人的には、3章の前半で説明されているGFS(Google File System)が一番グッときましたね。これぞクラウドを支える技術!様々なエラーへの対応が考慮されていて、1つのデータが必ず複数個保持される状態になっているところが素敵。TSMで戻せるか戻せないか分からない(というより、戻せたとしてもすごく時間がかかる)バックアップを取るより、ずっと効率的で確実な方法。理屈では分かっても、ベンダーのサポートなしには何も出来ない企業風土ではこれを真似するのは難しいですね…。
3章後半のBigtableも面白いですね。RDBMSとは違って、シンプルですごく柔軟。
5章の運用コストの話も整理されてて分かりやすい!電力性能比なんて意識したことなかったですよ。Googleの状況を考えると、グリーンITに積極的なのも納得できますね。自社の運用コストも調べてみたいところです。
クラウドクラウド!って最近騒がれてますが、Googleのようにスケールするサービスの提供できるベンダーは限られるでしょうね。この本読んで、ますます真似できないな、という印象を持ちましたよ。とあるSIerが言ってましたが、「Microsoftパッケージソフトを持っていて、それによる収入がかなりあるので、本格的にクラウドに軸足を移すのは難しいだろう。」とか言ってましたが、そういう側面はあるでしょうね。Googleなんて向こう側のサービスしか持ってないですし、本気度が違う!IBM九州大学と協業でHadoop使った分散コンピューティングを研究しようとしてますが、まだこれからかな。とりあえず、自社でクラウド、なんてのはコスト面から割に合わないということがよーく分かりました…。
今後もインフラ部隊のSEとして、トレンドをしっかりとウォッチしていきたいと思います!