グローバルITマネジメント
bonlifeです。グローバルな視点が必要!って会社でよく言われるのでこんな本を読んでみました。
- 作者: 日経コンピュータ編集部
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/02/21
- メディア: 雑誌
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後半はリファレンスとして後でじっくり読むことにして、前半で気になったところをメモしておきます。
- GIMに取り組む場合、日本での手法はほぼ通用しない
- オリンパスでは、「グローバルに規定するもの」、「日米欧の各ヘッドクォーターで傘下の組織に対して規定するもの」、「各現地法人独自で決めるもの」など、階層構造で「グローバル・マネジメント・ガイドライン」という規定を策定
- オリンパスでは、国内のサーバーのサービスレベルを「365日24時間止めてはいけない」ものから、「土日は止まってもいい」「夜は止まってもいい」というものまで5段階のレベルにそろえた
- オリンパスでは、「IT白書」を年1回作成
- 人、もの、金、ソフト、ハードの実態を全部調べて「見える化」
- ヤマハ発動機では、2006年から次世代システムの構築に着手 (2016年までかけて自社開発)
- ヤマハ発動機では、インターネットVPNを活用
- ヤマハ発動機では、2層の管理体制でグローバルなIT統制を実施
- GIGC (Global IT Governance Committee)
- RIGC (Regional IT Governance Committee)
- 住友電気工業では、独自のJ2EEベースの「楽々Framework」上で拠点ごとのアプリを作成
- 「検索」、「登録」、「変更」、「削除」、「帳票」など多様な部品の中から業務に必要なものを選んで組み合わせる
- パッケージの統制は困難
- 行政が特定したパッケージの出力フォーマットでないと、当局がすんなり書類を受け入れてくれない
- スタッフの「ペアリング」で持続的なノウハウ保全を図る
- GEではWeb2.0ツール「Support Central」で全社の生産性を向上
- ワークフロー、ドキュメントワークフロー中心
- WebインタフェースでWord, Excel, PowerPointのようなアプリケーションが使える
- IT部門の仕事はコンサルタントのようなもの
- 「これだけの予算があればこれだけのことができます」、「来年度の予算額で購入できるのは、このシステムかサーバー、あるいは業務プロセスの強化です」
- 「build or buy」 (自社開発とパッケージ購入との投資効果の比較)
- CIOに要求される資質の第一は、的確な投資判断ができること
「IT白書」はうちの会社でもやらないとなぁ。ヤマハ発動機はどの程度インターネットVPNを活用してるのかが気になるところ。それ以上に10年かけて自社開発でシステム構築するとか衝撃的!大丈夫かしら。スタッフの「ペアリング」はグローバルに(日本でも)やるべき。GEはGoogle Apps Premier Editionを使おうとしてなかったっけ、と思って調べたらZohoに切り替えてたっぽい。
とかなんとか最近やってる仕事に関係している内容が多く、興味深く読めました。後半の実践GIMもよくまとまってますね。使えそうなまとめ方、図もチラホラあったので、今後の仕事に活かしたいと思います。