スロウカーヴ主催『セカンドライナーズ杯#02』@福島LIVE SQUARE 2nd LINE

throwcurveと書いた方が良いのかスロウカーヴと書いた方が良いのか未だに分からずにいます。そんなthrowcurve主催のイベントの感想を軽くメモ。

出演は

と全アーティストがフロム東京。throwcurveはこういう変なことをやる変なバンドです。

開演時間少し前に2nd LINEに到着し、まずはHeineken(瓶)。2nd LINEは瓶ビアを飲めるので気分が良いです。電車の音がガタンゴトンしている中、DJが鳴らすロックな邦楽、洋楽の数々。椎名林檎の「浴室」が流れて、「だ、誰だよ、こんな名曲をチョイスしちゃうのは!」と思ったらナカムライオットこと中村遼くんでした。変な眼鏡をかけてちょっとサイバーな感じでしたが、グッジョブ。

そんなこんなで軽くテンション上がったところで、最初のアーティスト、まつきあゆむくん登場。Mr.自宅録音。黒いギターとサンプラー。この日はバンドではなくまつきあゆむソロ。バンドスタイルとはアレンジが全く違って、全曲新曲のような気持ちで聴けました。サンプラー使ってリアルタイムでフレーズを生成している様子が面白いですね。テンポに同期したディレイ(FEEDBACK強め)かけた状態でギターを鳴らして音を重ねて、最後にリバースさせてるのかな、あれは。(詳しくはよく分からないのですが。)シュワーンって感じのBGMに重ねてギターを自由にかき鳴らす姿はなかなかに格好良いです。ヴォーカルもフンワリサラサラで聴きやすかったです。(ちょっと不安定な感じも「味」だということで。)

http://d.hatena.ne.jp/matsukiayumu/20060120

  1. 家には帰らない
  2. 煙草を吸うガール
  3. 夜明けと風邪をひく事、女の子の髪についての考察

(セットリストが公開されていたので追記。)

自宅録音

自宅録音

この後、環境音楽がすごくアヤシイ感じになりまして。後ろを見るとスロカのギター、関山シンイチロウ。シティーハンターの声が入った「GET WILD」なぞをかけてました。会場にいる微妙な世代のオーディエンスがこっそりと口ずさんでいたのを私は見てしまいました。(もちろん私もアイキャントストップ口ずさみだったわけですが。)

そして、見たことがないアーティストが登場。あれ、STANかな?いやいや、メトロオンゲンもこんな感じだったような、などと考えているうちに曲。あ、聴いたことある!ってことはメトロオンゲンだよね、たぶん、などとモヤモヤしているうちに曲終了。MCでバンド名名乗るかしら、と期待してたのに、続けざまに曲。むむぅ。次の曲間のMCで「メトロオンゲンだ。」とかなんとか言ってたのでスッキリ、スッキリ。ヴォーカルの髪型が就活スタート時の学生みたいにこざっぱりしてたので気づきませんでした。ヴォーカルが妙なテンションでオーディエンスはついていけてない感じでしたが、曲はグッときましたね。sportsっぽい感じかしら。CDは…迷った末、購入せず。

まつきあゆむくんがMCで京都磔磔で2月8日にライヴやります!向井秀徳も出ます!チケット持ってきてます!と言っていたのを思い出し、チケットを買うために物販コーナーへ。私、2月8日(水)は自動車免許の優良者講習を受けるために会社を休む計画をしていたのです。なんという奇跡。「KYOTO MIDNIGHT presents MIDNIGHT MEETING Vol.1」というイヴェントらしいです。(スケルトンズも出るよ。)学生よ、頑張れ。まつきあゆむくんと軽く話したりしながらチケットを購入。整理番号は14番。イェイ。

お次は初見のSTAN。なんだか暗いムード。ステージセッティング中に会場の写真を撮る、などのアヤシイ行動。曲が始まってビックリ。なんともダルい世界観。ニートミュージック。衝撃的でした。「歌詞が思い浮かばない」とか「文句あるのならお前が書いてみろよ」なんてことを歌う曲や、「やる気が出ない」、「やる気を出すためのやる気がない」って全力でダルい曲などなど。STANワールド、ハマるとヤヴァイぜ状態です。MCもやる気なく「えー、特に喋ることはありません。」宣言。ガビョーン。曲の雰囲気はゆらゆら帝国っぽかったような。(ヴォーカルは坂本慎太郎とは違ってイケてるメンズな顔立ちでしたが。)またライヴを観てみたいです。その時聴いてもグッとキたらCDを買おうと思います。

STAN

STAN

ラストは主催者throwcurve。ヘヴィーな期待にもライトに応えてくれる力強さ。また一皮むけたんじゃないのかしら。「サーモ」、「フレッシュ!」のようにキラキラした曲はもちろんのこと、「連れてって」のような変態曲での変態っぷりも爽快!古めの曲「電波スリープ」も披露すれば、新曲も披露。もう何でもありですよ。私はラトくんの真正面でニヤニヤしながら眺めてました。ずーっと口ずさんじゃったりしてね。MCでは「頭のおかしいバンドを沢山連れてきました。観に来たお客さんも頭がおかしい人たちばっかりでね。でも、意外に思われるかもしれませんが、throwcurveが一番頭がおかしいバンドです。」なんてこと言ってました。throwcurve(というよりラトくん)が言う「頭がおかしい」ってのは「弾けてる」と読み替えても良さそうですね。髭ちゃんのような弾け方に軽い憧れを抱いているラトくんの独特な比喩。考え過ぎかな。アンコールではまつきあゆむ登場。ステージ上でラトくんと2人でボソボソと打ち合わせ。するとギター関山が「あのぉ、お客さんたち、2人が何を話してるのかが気になってると思うんですが…。」と意味不明発言。いや、確かに気になるけれども、それを指摘するのはあなたのお仕事じゃなくってよ。と思ってたらコヤチの「モーッ!」とかいうシャウト。ラトくんも「お前は新年一言目がそれで良いのかよっ!」とかなんとか。これが関山氏の魅力なのかもしれませんな。アンコール1曲目は「無音ノート」。(あるいは「無音nooote」。)まつきあゆむくんが作ったグワングワンな音に乗せて、楽しげに演奏するメンバーたち。この曲で終わりかな、と思ったら、最後に「2006年はこの曲で切り開いていきます!」というMCに続いて「シュガー」という新曲をお披露目。切り開くパワーがある曲でしたよ、うむ。

http://blog.livedoor.jp/throwcurve/archives/396552.html

  1. サーモ
  2. 世界のはじまり
  3. フレッシュ!
  4. 電波スリープ
  5. 都会の生活
  6. 水槽都市
  7. ステレオ
  8. 連れてって

アンコール

  1. 無音ノート (featuring まつきあゆむ)
  2. シュガー

(セットリストが公開されていたので追記。)

レディオフレンドリースロウカーヴ

レディオフレンドリースロウカーヴ

(「電波スリープ」が収録されているのは『レディオフレンドリースロウカーヴ』です。)

そんなこんなで大満足なライヴでした。唯一の心残りはライヴ後に食べた「上方屋 五郎ヱ門」のラーメンが以前ほど美味しく感じられなかったことかしら。えへ。ライヴジャンキーに戻りつつある今日この頃です。