PERIDOTS tour#1"LIFEWORK"@梅田Shangri-La

ライヴのために会社を早退してしまう男、それがbonlifeです。そんなこんなで平日なのに私服でライヴ観に行ってきました。(紫のTシャツにDENIMEのデニムというゆるいスタイルの二人組み。)ついに待ちに待ったPERIDOTSのライヴ。(開演して数曲聴くまでNIRGILIS観に行った方が良かったかな、なんて思ってたのは秘密です。)整理番号30番だったので、開場時間に間に合うように早めに家を出たのですが、HEP FIVEのバーゲン初日ってことで軽く寄り道してうっかりBEAMSでスーツ用のベルトを買ったりしているうちに結構ギリギリな時間。慌ててあの地下通路を早歩き。開場5分前ぐらいに着いたのですが、すでに100人以上の行列。シャングリラでの平日ライヴでこの行列は初めてだったので、結構ビックリしちゃいましたよ。わずかな時間を見つけてはマリオをするあの子を注意したりしているうちに開場。
整理番号も早かったので2列目真ん中あたりのポジションを押さえて、心を落ち着けてPERIDOTSモードに。セットリストは以下の通り。のはず。

  1. 歌は常に雄弁である
  2. 急に石が飛んできて〜ラプソディーフォールズ〜罪
  3. メトロ
  4. エキスポ
  5. ケーブル
  6. 愛を唄う
  7. ヘッドホン
  8. 海と塵
  9. 話を一つ
  10. 夜のページ
  11. "shoulder"
  12. 労働
  13. オールライト
  14. ライフワーク

[アンコール]

  1. ラスト・ワン
  2. ユーアー・ザ・ソング
  3. ナッシング・イズ・カミング

フラフラーと入ってきた高橋が一人で歌い出す。サポートギターの彼(名前失念、タカミ?)と共に。「歌は常に雄弁である」。無口でシャイな高橋の自己紹介ソングなんでしょうか。何かが伝わってきた!って感覚がありました。高橋は白シャツ(下着なし)に黒のカーゴパンツ、ベージュのデッキシューズ。足元が意外に可愛らしいじゃないの。「たかはしさーん!」というYellowな声援にも「ありがとう。」と素直に返事をする姿にビックリ。この間の梅田NU茶屋町店でのインストアイヴェントの時、サインもその場でせずに事前に準備してくる人見知りっぷりとは随分雰囲気違うじゃないの。
その後、豪華なサポートメンバーがちょっとずつ増えて。鍵盤のサニーとギターの彼に支えられて穏やかな曲を数曲。その後、キタダマキ城戸紘志を加えて完全なバンドスタイルでのライヴ。PERIDOTSはサポートメンバーに恵まれてますよね。キタダマキなんて、もうSyrup16gのイメージよりSalyuのベース弾いてるイメージですよ。と思って色々調べてみたらDaily-Echoでもベース弾いたりしてたんですね。これは衝撃。さらには絶妙コーラスがナイスなMr. Childrenサポートでお馴染みのサニーも以前Daily-Echoで鍵盤弾いてたり。あぁ、なんだか一人でDaily-Echoモード。っと話が激しく逸れました。まぁ、とにかくキタダマキのベースが安定感あって、なおかつメロディアスで良いわけです。でも、なんと言っても城戸!コイツぁ、スゴイです。あのドラムからは目が離せません。この人のルーツはどこにあるんでしょう。左手は基本的にスティックを握りこまずJAZZの人たちみたいに手のひらを上に向けてる感じなんですが、右手は力強くROCKな握りっぷり。「リズムを刻む」って感じじゃなくて「リズムを生み出す」って感じなんです。しかもアクションが超派手!スティックぐるぐる回したり。「ワーンツー」とかの掛け声はちょっと声が高くて恥ずかしい感じなのですが、そういう恥ずかしさを超えてカッコ良かったです。本気でドラムが欲しくなりました。そんな派手なドラムがPERIDOTSに合うのかしら、と不思議に思う人がいるかもしれませんが、そのあたりは城戸もプロ。緩急付けてPERIDOTSの楽曲に深みを与えてました。時に繊細に、時に力強く。あぁ、もう、城戸病。(城戸を観るためにフジファブリックのライヴを観に行きたいぐらいです。)
まぁ、そんなこんな書いてますが結局一番凄いのは高橋の声の力。本当に異世界が見えます。日常とはパラレルに存在する世界での物語。「労働」みたいに実体が比較的ハッキリしてる曲でも、やっぱり異世界。おそらく、高橋脳内世界が私の脳内世界とは結構違ってて、高橋フィルター越しに見える世界に心地よい違和感を感じてるんだと思います。ギター持ってない時の落ち着かない指先も気にならないくらいの歌声。
MCでは「大阪、楽しい。」「この曲、伝わるのか不安だったんですが、結構分かってもらえたみたいで。労働。」「七夕ってあんまり意識したことないんだけど、今日が今までで一番良い七夕になりました。」「PERIDOTSは一人なんだけど、こうやってサポートメンバーに恵まれて、サポートメンバーって感じじゃなくて。皆に拍手を。」とかそんなことを言ってましたよ。曲を上手いことつなぐためのMCだったりする部分もありましたが、高橋のはにかんだ表情が忘れられません。ただシャイなだけで良いヤツに違いない。間違いない。高橋が言うように、ただのサポートメンバーって感じじゃないんですよね。特に「オールライト」以降(アンコール含む)でのあの空気は完全にバンドそのものでした。もうバンド組んじゃえば良いじゃん、このメンバーで!と思った人も少なくないはず。
ちなみに、高橋は常に爪先立ち、城戸は裸足でした。後、セットリストの文字が蛍光色に光ってました。というどうでも良い情報もメモ。
より詳しいことはid:firesign0916さんのライヴレポに情熱的な文章で書いてありますので、そちらを参考になさって。