いちばんやさしいPMBOKの本
メーカーSE、bonlifeです。なんだかんだでやっぱりマネジメント側に行くしかないのかな、社内では。ということでPMBOK入門書です。「いちばんやさしい」なら読めるかなぁ、と思ってチャレンジ。
- 作者: 深沢隆司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 新書
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一読してみて「PMBOKってこんなものですよ。だいたいこんなことが書かれてるんですよ。」ってことは分かりました。雰囲気は掴めます。ただ、この本はあくまでもスタート地点。過剰に期待せずに気楽に流し読みするのが吉じゃないかしら。
私にとって勉強になったことや、発見だったことのメモ。
- 「フェーズ」と「プロジェクトマネジメント・プロセス群」は別 (プロジェクトマネジメント・プロセス群が各フェーズの中で繰り返される「プロジェクトの二層構造」)
- プロジェクトやプロジェクト・マネジャーを評価する立場の人々(つまり組織トップを含む上位のマネジャー)ほどPMBOKとプロマネについてより深く正確に理解しておく必要がある
- プロジェクト・マネジャーの役割は「自分の担当するプロジェクトについての利益」を考えること、PMOの役割は「組織全体の利益」を考慮したうえで、プロジェクトに冠する判断や助言などを行うこと
- プロジェクト憲章には、主として Why と最終的な What を記述
- PDM (Precedence Diagramming Method)
- 最初の計画を作る際には、求められている納期とコストは考えないようにし、達成すべきスコープと品質のみを考えて、妥当な根拠をもって、必要とされる期間やコストを明確にする
- 「ノイズ」の要素を多く含むにもかかわらず、最も注意が払われていない「ドキュメント」
- ガントチャートによる計画作成では、開始日から終了日の間の比率で作業工程を決めてしまうことがあるが、これは「計画への要求事項」であるにすぎず、「計画」ではない
社内の大規模プロジェクトはだいたい納期が遅れたり、コストが当初の見積もりのX倍になったりしてますが、やっぱりまだまだKKDや根性論がどこかに潜んでるんでしょうね。社内でもピンボック、ピンボック言われてて、それっぽいことはやってるんだけどなぁ…。
このあたりについて勉強しておいて損はなさそうなので、今後他の本も読んでみようと思います。