3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代

読書家気取りのbonlifeです。ちくま新書、ちょっと不思議な匂いがしますよね。というのは置いておいて。

色んな生き方をしている若者をとりあげながら、日本の雇用の問題をえぐりだしていますね。夢中になって読んでしまいました。とりあえず、私が搾取されているということはよく分かった!大企業若手(?)サラリーマンである私に関係がありそうなところだけをまとめると以下のような感じかな。

  • なんだかんだで日本企業は年功序列
  • ベテランの給料が上がりまくっているが下げられない
  • 若手サラリーマンは報われない

実感としてありますよね。あぁ、あの人たちの方が給料沢山もらってるのね…とか。 (自分に対する評価は甘くなりがちですし、妬みや僻みもありますが。) しかも、以前はボーッとしてても課長ぐらいにはなれたわけですが、今ではそこまでたどり着くのも大変!報われない時代です。そんな中、企業が採っている苦肉の策がこんな感じ。

  • 必死に新卒を採用 (若手は安いし、洗脳もしやすい)
  • 低賃金の非正規雇用を増やして、浮いたお金を若手社員に配分して不満爆発を回避

ま、これじゃいつまでも続きませんよね。で、成果主義ですよ!と言いたいところですが、なかなか…。うちの会社でも「下がる可能性がある」という賃金体系になりましたが、ある程度の枠の中でしか上下しないんですよね。降格なんて聞いたことないし、すごいスピードで出世する人もいないですし。(そういや、同期数名が昇進してたなぁ。「おめでとう!」と素直に言いたいところですが、やっぱり妬んでしまう…。)
結局、成果主義を本気で推し進め、ベテランの賃金を切り崩して全体に再配分!とかしないとヤバイわけですが、これがなかなか難しい。組合ってのがありますからね。組合は組合員の賃金を守ろうとしますから。実際、自分が40歳ぐらいの組合員だったら必死で既得権益である高賃金にしがみつくと思いますし、抜本的な賃金体系の見直しは出来ないだろうなぁ…。なんだ、この閉塞感!
社内のシステム部門なんて別会社にされてヒドイことになる可能性もあるので、個人的には「自分の市場価値を高める」努力をしたいと思います。(って何から手をつければ良いのか分からないわけですが。むむぅ。)