ファシリテーション入門
bonlifeです。「会議の進め方」を押さえた上で、今度はファシリテーションですよ。外部のコンサルが色んな手法を駆使しながら、全く進みそうになかった会議を確実に前に進めている様子に感動したり、悔しい気持ちになったり。そんなこんなでこの入門書。
- 作者: 堀公俊
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2004/07/16
- メディア: 新書
- 購入: 30人 クリック: 240回
- この商品を含むブログ (68件) を見る
内容は「なるほどな。」って感じでした。案外既に実践できていることもあったりしてビックリです。サラリと読めて、その日の会議から実践できる内容。
個人的に気になった点をメモ。
- リーダーは「何を(What)」を明らかにするのに対して、マネージャーは「どうやって(How)」を決める
- ファシリテーションのポイントは2つ
- 活動の内容(コンテンツ)そのものはチームに任せて、そこに至る過程(プロセス)のみを舵とりをすること
- 中立的な立場で活動を支援すること
- ファシリテーションがもたらす3つの効果
- 成果に達するまでの時間を短縮すること
- メンバーの相乗効果(シナジー)が発揮できること
- メンバーの自律性を育み、個人を活性化すること
- 成果を決めるのは、意思決定ではなく、実行の良し悪し (メンバーが当事者意識を持って真剣に取り組めるかどうか、が重要)
- ファシリテーションで用いる4つの基本スキル
- 場のデザインのスキル
- 対人関係のスキル
- 構造化のスキル
- 合意形成のスキル
- 目的がメンバーにきっちりと共有されていないと、活動がチグハグになってしまい、効果的なチーム活動にならない
- メンバーは多すぎても少なすぎてもいけない (できるだけ少ない人数で最大の知恵を集める)
- チーム活動の初期段階にやっておくべき3点
- 場のデザインそのものにメンバーを参画させる
- 発言の自由を保障して安心感を与える
- ファシリテーターとメンバー、あるいはメンバー同士の信頼感をつくりあげる
- コンテクストの中でコンテンツは位置づけられ、初めて意味のある情報になる
- 思考の壁を打ち破る質問を用意しておく
- 論理の3点セット
- 話の前提となる知識
- 根拠(理由)
- 主張したい結論
- 事実と意見を切り分ける
- 図解
- 多数決を使った意思決定は避ける (全員が納得することにこだわる)
- ファシリテーターの高い志 (中立な立場というのは、志を捨てて無色透明になることではない)
最後が一番重要かもしれませんね。ファシリテーターとして上手く振舞うことに注力し過ぎて、志をなくさないように気をつけたいところです。