ギスギスした職場はなぜ変わらないのか
bonlifeです。サブタイトルの『たった一人からでも始められる「職場活性化」の方法』に釣られて読んでみました。
ギスギスした職場はなぜ変わらないのか たった一人からでも始められる「職場活性化」の方法 (Nanaブックス)
- 作者: 手塚利男
- 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
- 発売日: 2009/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 8人 クリック: 47回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
なんともはや実践的。使える本。要点を勝手にまとめるとこんな感じかな。
- (制度だけでなく)風土を変える
- 風土改革 7つのフレームワーク
- 「カベ」を低くする
- 「情報」の流れと中身を変える
- 人の「見方」を変える
- 思いをネットワークで「共有」する
- やり取りの「方向」を変える
- 「制約条件」を疑ってみる
- 「個の主体性」を疑ってみる
- 対話・議論をする場を設ける
- 「自分が変わる」→「周囲の人が変わる」
具体的に何をしたら良いのか、についてかなり詳細に書いてあります。「会議の司会を当番制にする」とか『「指示・命令」「意見」「感想」を明確にする』とかとか。興味ある人は読んでみてくださいませ。
なるほどな、と思ったのは、著者が「推進組織を作らない」という方針を貫いていたこと。やりたい人がやることが一番大切なんでしょうね。うちの会社では組織化して推進してますが、人によって本気度が違いそうですし。後、無記名のアンケートより「対話」という形で議論した方が良い、という点も納得。無記名だと、アンケートの回答に対して突っ込んだヒアリングが出来ないので、対策をし辛いですしね。回答したってどうせ何も変わらないよ…って空気が蔓延してしまう罠。
一番ビックリしたのは、ここで提案されているほとんどのことが、うちの会社ですでに仕組みになっていたり、部分的に実践されているということ。職場活性化に本気で取り組んでいる会社なんだな、と再認識しましたよ。それでも職場からギスギス感がなくならないのはなぜでしょう。ううむ…。まずは「自分が変わる」から始めて、いつかは風土改革を常態化させたいところですね!