変革を定着させる行動原理のマネジメント

bonlifeです。慣性を上手く活かして「自走する人」、「自走する組織」を作る方法が分かりやすくまとまっている本。

変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか

変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか

「人と組織は変化を嫌う」という前提を元に、いかに変革を定着させるのかが丁寧に説明してあります。人は「きっかけ」ではなく「結果」で動くので、「望ましい行動」を増やすように働きかけ、望ましくない行動を減らすように働きかける。「望ましい行動」を増やすためには、行動結果に対してアプローチして「have to do」を「want to do」に変えてあげれば良いわけです。すごくシンプルだけど、案外これが出来ていないんですよね。
この本で紹介されている「PIC/NIC分析」はなかなか面白いです。行動結果を「Positive/Negative」、「Immediate/Future」、「Certain/Uncertain」の3つの軸で分析するというもの。PICであれば、その行動は強化されますし、NICであれば辞めてしまう。ここを押さえた上で、上手くマネジメントしてあげると、人も組織も良い方向に変わっていくわけです。
他にも「存在承認」「行為承認」「結果承認」の3つを効果的に使え、とか質の高い「セルフクエスチョン」を持とう、とか参考になることが盛り沢山。この本に書かれていることを、上手く自分の日々の業務に取り込んで、日々自分を進化させたいと思います! (組織の変革はその後で。)