EDIの知識

電機業界の某社に入社以来ずーっとEDI(電子データ交換)の担当をしているbonlifeです。新米社内SEの方には分からないかもしれませんが、意外とEDIに関する知識の需要ってあるんですよ。SCM系の社内システムって多いですからね。担当分野(製造、流通、経理など)の業務知識と一般的なIT知識に加えてEDI知識があればかなり強い!と業務知識がない私が言っても説得力がないですね…。
とりあえずの基礎を押さえるための本。

EDIの知識 (日経文庫)

EDIの知識 (日経文庫)

EDI素人でも読める本だと思います。ただ、全く面白くない…。でも、無理して一読しておく価値はある気がします。
近年ではXML-EDIが活発になってます!みたいな嘘がかかれてたら抗議のメール書かなきゃ!と思いながら読みましたが、そんなことはなかったですね。昔からのUN/EDIFACT(EANCOM)、ANSI X.12みたいな標準って可変長でとっても効率的に設計されてるので、あえてXMLに置き換えるメリットってないんですよね。データを上手く再利用できる組織ならXML使う意味があるかもしれませんが、それもなかなか…。基幹システムのI/Fを変えるのってかなり勇気が要りますしね。
国内なんて未だにEIAJが現役ですよ。会社によっては初期の1Aとか恐ろしいバージョン使ってるところもあったり…。JEITAが頑張って展開しようとしてたECALGA標準なんて全く浸透してないですしね。EDI標準を変更するのがどれほど難しいのか、この数年で痛いほど思い知りましたよ。社内のEDIフォーマットをXMLベースの標準フォーマットにする!なんて張り切ってた頃が懐かしいです。
最近、あるWGではWeb-EDIとそれを提供している大企業が悪者扱いされてるらしいです。Web-EDIはシステム構築する余裕がない中小企業の救世主でしたが、複数の企業とやり取りする場合、手に負えなくなる罠…。仕方なくWeb自動化するツールを入れたりしてる、っていう話。でも、うちの会社や私が知ってる他の企業はWeb-EDIだけじゃなくて標準フォーマットでのEDIもやってますけどね。後、大企業云々じゃなくて、取引において力を持ってる側がEDIのやり方も決めちゃいますよね。大企業でも受注側になるとビックリするほとヘコヘコと対応しますから。こればっかりは仕方がないです。真のWIN-WIN関係を築けると良いんですけど、なかなかそう上手く行きません…。っと愚痴が長くなりました。
そんなこんなでEDIに興味を持った人は「EDI情報館」を読んでみると面白いと思いますよ。EDIやってる私にとって、たまに面白い記事が出てきます。